つくばわんわんランドに行ってきた。
最寄り駅の土浦までは、上野から約1時間。それほど遠くでもない。
ただ、駅からわんわんランドまでが路線バスで約1時間かかる。アクセスが良いとは言えない。
といっても、この手の動物施設は大抵アクセスが悪いし、車で来る人がほとんどだろうから、問題ではないのかと思う。電車とバスを乗り継いで東京から来るような酔狂な客はわたしたちくらいだ。
いきなり「トロイの木馬かっ」とツッコミたくなる巨大ワンコがいる。名前は「もっくん」。施設の外からでも見えて、かなりシュールな光景だった。
一日に三回、ドッグレースショーがある。
この写真で見るとエライ閑散としているようだけれど、休日だけあってちゃんとお客さんは入っていた。
時間によって大型犬の時と小型犬の時があるようだ。この時は小型犬のレース。犬に「賭け」てぬいぐるみをゲットすることもできる。
ただ、ショーといってもこのレースだけ。
那須どうぶつ王国でもドッグショーを見たのだけれど、色々犬に芸をさせたりして見応えのあるものだった。でもわんわんランドは要するに走るだけ。
コースを一周すると舞台裏に犬が飛び込んでいるのだけれど、間違いなくあそこで餌食べてる。
触れ合いコーナー。
最近の動物園や触れるコーナーは品質がよく、動物の健康状態や躾も良いので、わんわんランドも魔法のように賢い犬ばかりなのかと思ったら、普通の犬たちだった。もう全然普通に吠えまくったりしてる。単に犬が沢山いるだけだ。
触れ合いコーナーでは、このシベリアンハスキーとコーギーが良かった。
ハスキーは「はすみ」でコーギーは「こるる」。「こるる」のお母さんの「るる」も一緒にいる。「るる」の子供だから「こるる」。ハスキーだから「はすみ」。秋田県の「あき」というのもいた。
この「はすみ」と「こるる」は仲良しらしく、ずっと二人でじゃれあって遊んでいた。しかしいかんせん身長が違う。コーギーがハスキーの首をとろうとしてもなかなか叶わない。
「こるる」は「はすみ」以外にも色々いじられていて、色んな犬に「その首のふにふにしたところパクッとさせろよ」という感じにハミハミされていた。いじられキャラだ。
お母さんの「るる」も時々他の犬とじゃれているのだけれど、そうすると「こるる」が横で吠えている。「ウチの母ちゃん噛むなや!」ということだろうか。
わんわんランドだけれど猫コーナーもある。
猫はまったくやる気がない。
猫じゃらしグッズなどもあり、子供が一所懸命猫の気を引こうとしているのだけれど、仏像のように無関心だった。
土浦に来て初めて気づいたのだけれど、土浦からわんわんランドに至るバスのルートは、先日の竜巻被害にあった地域なのだ。
ブルーシートの家が時々目についた。
瓦礫の処理をしている。
この店もブルーシート。左背景の家々もブルーシートだらけなのが見えるだろうか。
団地がまるごと竜巻にやられている。
バス道路からは少し遠くの場所に、集落のほとんどがブルーシート状態になっている一帯があった。
ニュースで聞いた時は遠い世界の話のようだったけれど、こうしてわずか一時間ちょっとで来られると、地続きという感じがして恐ろしい。他人事じゃない。
福島だって地続きだ。
こういう地続き感というのはとても大事で、だからちょっと無理しても旅はした方が良いと思う。
福島だってアフガニスタンだって地続きだ。いや、アフガンは途中に海があるけど、とにかくつながっていて、全然他人事じゃない。