
ここが前日に飲んだハーバーライト。建物・ロゴもカッコイイけど内装は普通にオシャレでなんか健康になりそうなオリジナルカクテルを出して犬がいる、天国のようなお店。
ここからしばらく徒歩で下田を回ることにする。うーん、レンタカーもったいない。
というかですね、我が家はとにかくめちゃくちゃ歩くバディなので、歩かないとどこかに出かけた気がしない。おまけに二人とも運転が苦手で、ハンドルを握っているkiwi殿の機嫌がどんどん悪くなる。声のトーンが低くなる。写真も撮れないし慣れない運転でストレスたまっているのがひしひしと伝わってくる。辺鄙な場所に行くには車は便利だけど、徒歩&チャリが身の丈サイズという気がしてきた。

かあいい。

了仙寺。

下田の町はとにかく雰囲気が良い。どこに行っても「ガラが悪い」と町を罵倒する「ガラソムリエ」のわたしが言うのだから間違いない。スケール感が心地よく、観光エリアがぎゅっとまとまっていておままごとみたいな気持ち良さがある。その他の地域もさほどさびれた荒み感がない。余生をのんびりくらしたりするのに良い場所だと思う。

下田は町ぐるみでうろこ壁推しで、あちこちにうろこ壁の建築が残されている。

かあいい。

みかん。

丘の上に下田グランドホテルが見える。立地・規模からしてかつては下田最大のホテルだったのだろうが、時代の流れについていけなくなったのだろう。こういう大鑑巨砲の時代じゃなくなったからねぇ。

城山ホテルに来てみたら、一足違いで解体作業の真っ最中だった。ああ……。
「なまこ壁の廃ホテル」として知られていた。
隣接して大浦八幡宮がある。
ここから海岸を少し散歩する。

鳥用の装備をまったく持ってこなかったので全然撮れないけれど、イソヒヨドリのメス。

少し離れてイソヒヨドリのオスがいた。カップルかしらん。青い鳥だしイソヒヨドリ見るとなんか嬉しくなる。じーんと来る鳥。

巨岩がごろごろしていて見応えがある。

海岸沿いの遊歩道があちこち侵食されている。波のせいだと思うけれど、水の力すごい。

「高原の朝」という少女像。これ、何気なく置かれているのだけれど凄く良かった!
なんなのこれ。全裸で両脇にニワトリを抱え、めっちゃ堂々としている。風邪とか絶対ひかなさそうな女の子。パーツ一つ一つは至って健康的なんだけど、全部あわせると異様で、かつこれはこれでアリなのだ、という確信が伝わってくる。良い作品だと思う。



これ、うろこ壁に見えて、うろこ模様に塗装してるだけなのね。

はーいクイズです。どこかに猫がいまーす。

ここでした。上はリアル猫。こいつもめっちゃ堂々としてて目つきが悪い。

下田八幡神社の茅の輪。

ここにあった阿吽で向き合ってる像がすごく面白い。イイ味出してる。あんまり強そうじゃないのがイイ。なんか重いの背負わされちゃってるけど「オレいじめられてないよ?へっちゃらだからさ」とイキってみせる身体は大きいけど鈍くさい男子、ヤクルト飲みながら、って感じ。

こっちなんか漁師のおっさんみたい。酔っ払ってキレてるけど全然身体動かない感じで。

下田駅前。

みみ。

壁の柄。
ここから二人分離。kiwi殿が車を取りに行く間にわたしが残りを徒歩で確保していく動き。ここではぐれたら一生おうちに帰れない!と重いお財布と携帯を確認。

これは廃かと思ったら違った。

下田富士屋ホテル。超有名物件。テンション上がる!

お気に入りの一枚。

喫茶カサブランカ。住居としては使われていそう。

下田御苑ホテル。ここも超有名。過激派のアジトだったかなんとか、そんな都市伝説もある。

下田御苑ホテル。
ここから移動して、

下田城美術館。B級スポットとして知られていたけれど閉業後廃墟化。パチもんの城が後に廃墟化するケースというのは時々ある。城型のホテル、ラブホテルとか、観光用の偽物の城とか。儚いものよのう。

下田城美術館。
ここの脇から山に入ると大戦中に掘られたとかいう寝姿山トンネルの跡があるはずなだけど、怒涛の藪漕ぎが必要そうで諦めた。
この辺からポイントポイントに車を停めてばんばん回っていく。

清水沢。さほどのインパクトはないかな。プール跡が面白い。
河津町見高の建物を車内から眺めつつ、

旅荘いづ。地方によくあるコテージタイプのラブホテル(モーテル)跡。
ここからRESTEL KOYOを眺めつつ、

稲取観光ホテル(エメラルド七島)。モラモラと隣接一体化した大規模宿泊施設。凄まじかった。

エメラルド七島。


破壊の限りを尽くすとはこのことだ。体力あるなぁ……。怖い怖い。

そばにあったもしゃもしゃ廃木造建築の方がイイ。

伊豆トロピカル温泉会館。規模は大きいけれど何ということはない。

ホテル浜山(廃旅館H)。ここはとても美しかった。ハイキングコースみたいな遊歩道沿いにあって、「ほんまにここでええんか」と思っていくと突然に現れる。相当年季が行っているし、もうアートの領域に入っている。
駆け足で超有名物件だけ巡ってみたけれど、下田富士屋ホテル、稲取観光ホテルはとにかく破壊跡の凄まじさに圧倒された。人力で行った跡とは思えない。地元のヤンキー半端ないね。
美しいのはホテル浜山。

