銚子に到着した前日から一夜明け、銚子電鉄で外川港を目指す。
銚子電鉄は江ノ電のような可愛い電車。
単線でこの車両一つが行ったり来たりしている
この電車目当てにやって来た鉄道ファンが写真を撮ったりしている。
車で来るより断然銚子電鉄をエンジョイした方が良いと思う。
銚子電鉄の車掌さんがすごい可愛かった!
終点の外川駅に到着。
古い車両が展示してある。
この車両も観光客に人気。
ここから少し下ると外川港。
この下り坂がすごく素敵。
漁協の建物がシブい。
核戦争後みたいだ。
いかにも漁港ライクなお家とおっちゃん。
この後、この家の犬にすごい吠えられた。
海沿いに散歩していく。
9月の連休だけれど、日差しが強くて暑い。
千騎ヶ岩・・だったと思う。
こういうゴツゴツした岩が古い地層から出ている。
この左手に見えるのが犬岩。
立ち入り禁止の桟橋だけれど、釣り人や観光客が余裕で入っている。
さて、しばらく散歩して外川港に戻ってきた。
目的はこのイルカウォッチング。
遠目にはクリーニング店か何かに見えた。イルカのマークも然り、「ウォッチング」が「クリーニング」に見える。
そう、目的はこのイルカ・クジラウオッチングだったのだ。
このフリッパー号に乗って、イルカやクジラを見に行けるのだ。
今の時期は沿岸ウォッチングで1時間半、3500円、スナメリが見られるという。
沖に出るまで中の座席に座っているけれど、ここの手作り冊子が凄く可愛い。
所長兼船長さんのおっちゃんの他は若い娘さんたちがスタッフで、皆一様にすごい日焼けしていて健康的。
当たり前といえば当たり前かもだけれど、揺れる舟の上でもすごく安定して立っていられる。プロだ。
沖の方に東電が実験的に建設しているという海上風力発電所がある。
沿岸の方にも多くの風力発電用の風車が見える。どこか未来的だ。
で、肝心のスナメリだけれど、一応見られることは見られた。
ただ海面に姿を現すのは一瞬で、とても写真など撮れない。スナメリは特に最大にジャンプしてもやっと体全体が見える程度らしく、息継ぎにひょいと背中を見せた時しか見られない。
また、この日は餌の魚が沖合に出ているとかで、あまり「アタリ」の日ではなかったようだ。
全く見られなかった回では次回割引のチケットがもらえるらしい。
また別の時期の沖合ウォッチングなどに参加してみたいと思った。
海上で寒いかと思っていたけれど、日差しも強く寒くはなかった。
ただ、この手の「素人でもパッと乗れる」系の船、遊覧船などと比べるとちょっと揺れる。
波もなく海の人々からしたら全く揺れているうちには入らないのだけれど、素人で船酔いし易い人などは酔い止めなどを用意していった方が良いと思う。
一時間半の短い船旅だけれど、エンジンかけっぱなしで結構ぐるぐる回るし、エンジン音の振動も気持ち良いものではなく、またほとんどみんな船べりに立ちっぱなしなので、ちょっとくたびれる。
港に戻ると、ここで飼われている「カイ」という犬が車の下で涼んでいた。
ヒモも繋がれておらず、のびのび過ごしている。
こんな犬世界が素晴らしい。田舎に住みたくなる。
外川港近くにあった廃墟。蔵の跡らしい。
わんわん。
坂の郵便局。いいなぁ。
ここからまた銚子電鉄で犬吠埼駅に行くと、駅前でパフォーマンスの人たちがいた。
マンドリンで演奏している。
犬吠埼の灯台に向かって歩く。
この海の感じ。いいなぁ。
犬吠埼灯台。
恐ろしいことに、灯台の写真がこの一枚しかなかった。
道端の変なものばかり撮っていないで、普通の観光写真を撮らないといけない。
灯台には確か200円で登れる。絶景!
灯台の中はとても狭く、螺旋階段が渋滞している。
子供やお年寄りがすごくトロトロしているので大変だ。
体力のない人はやめておいた方がいい。
灯台の後、近くにあった回転寿司でご飯を食べた。
回転寿司とはいえ銚子のお店で、チェーンではない。
寿司は回ってはいるものの、おばちゃんやその家の子らしい中学生くらいの子供が注文を聞いていて、全然人件費の節約にはなっていない。回転しないで手で持ってきてくれたりする。あまり回転寿司ではない。
ネタは美味しいけどシャリがちょっとベタッとしていた。
アブラボウズなる深海魚を食べた。銚子であがったものは高級魚らしいけれど、名前の通り油っこくて少し重かった。
でもこの物凄いローカル感を味わえただけで満足。
また銚子電鉄で笠上黒生駅まで行き、ここから更に散歩。
港町らしい倉庫がかっこいい。
ドラム缶。
この神社っぽいもの、神社と民家が一体になっているようで、無数の鉢植えに囲まれている。沖見稲荷社というらしい。
神社は緑が多いものだけれど、鉢植えだらけの神社は初めて見た。
おばちゃんの手作り神社感がすごい。
遂にだどりついた、銚子ポートタワー。
中は昭和の観光地感が凄い。
同じタワーでもスカイツリーとは雲泥の差だ。
でもそこがイイ。
景色は流石に美しい。
あぁ、今日もまたすぐ日が暮れてしまう。
地平線に風車が並ぶ。
ポートタワーを後にし、限界まで散歩する。
無防備なにゃんこ。
よく分からないコンクリートの何か。
こういうものが沢山あった。
タイの食材屋さん。
地元で働いているらしいタイ人の姿を結構目にしたけれど、何つながりなのだろう。
多分漁業関係で働いている人たちではないかと思うけれど。
港の八百屋さん。
コーギーが怒られている。
全体として、銚子はとても良いところだった!
気候も穏やかで住みやすいところではないかと思う。ローカルな世界に入ると、なかなか荒っぽそうではあったけれど。
水揚げ日本一の港を擁するだけあって、地方都市としては活気がある。若者や子供の姿も多い。外川のそばには大学もある。
観光名所が沢山あるわけでもないので、車で回るとあっという間に終わってしまいそうだけれど、銚子電鉄と徒歩で散歩するには遊びに行ってもとても楽しい。
素晴らしい場所だった。