国分寺の感傷、ラブホに行こうよ

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国分寺駅から反時計回りにぐるっと西国分寺駅まで周り国分寺駅に戻る。

本町八幡神社
恋ヶ窪熊野神社
恋ヶ窪坂本稲荷神社
廣源院東福寺
「恋の鐘」という、パワースポットを狙ったけど特に有名にもならなかったっぽいスポットがあった。

元町八幡神社
武蔵国分寺
真姿の池弁財天
ここで湧き水を汲みに来ていた地元の御婦人と話し込む。そのままでも飲めるみたいだけれど、一応煮沸した方が良いとのこと。話しているところにペキニーズを連れた別の奥様がいらして、一緒に話してしまう。ペキニーズは十二歳。あまり人が好きでないのですぐ吠えるけれど、この日は暑さでへばっていて吠える元気もなかったらしい。

平安神社

国分寺はだいぶ以前から「住みたいなあ」と思っていた町で、実際、崖線沿いの風やところどころに畑の混じる風景は郊外好きには理想的な土地とも言える。
けれども今回歩いてみて、やっぱりわたしには無理だな、と思うようになった。
なんというか、ハイソすぎるというか、リアルじゃないというか、まあここにはここのリアルがあるのだろうけれど、のどか過ぎてわたしにはもったいない。自分の生まれ育った土地にも通じる善良な雰囲気が、変にねじれた倫理観からうまく許容できない。
どことなく排他的な空気もある。お金持ちの冷たいリベサヨばかり住んでいるのだろうか。まあ、勝手にそう感じただけなのだけれど。

国分寺のイメージが良いのは思い出補正で、東京に出てきたばかりの頃に、当時国分寺に住んでいた友達とウロウロ散歩した記憶があるからだろう。
この子とは京都にいた頃に出会って写真を撮りあってきゃっきゃした思い出があるのだけれど、電話番号とか変わって連絡がつかなくなってしまった。今どきそんなことあるの?と思うけれど、あってくれる方がロマンチックなので敢えて力技は行使していない。どこかで元気にやっていてくれるだろう。
当時はまだ東急デパート?か何か、ボロっちい建物が北口にあって、朽ちた味わいが漂っていたのだけれど、今の北口は再開発で面白くもなんともないキラキラした風景になっている。
「ここで髪切ったわぁ」と昔行ったことのある美容院を見つけてきゅーんとはなったものの、あの頃の国分寺はもうない。
あの頃のわたしももういない。

地を這い泥水をすするようにして生きた頃に比べて、今の生活は実に安楽なわけだけれど、あそこにはあそこの地獄があったし、ここにはここの地獄がある。
綺麗なところだけ思い出したって感傷に酔っているに過ぎない。
まあでも、多少は酔って、赤羽の飲み屋に沈没したっていいんじゃないの、ともちょっと、考える。
気持ちに酔ってるだけじゃ形にならないけれど、気持ちがなければ動き出さない。

例によって写真は寺社にはほぼ関係なく、かつクソみたいな写真しか撮れなかった。

最後のこれって何だと思います?
扉の中を水が流れてる。泡が上ってるだけなのかな。まるで流れているように見える。
これ、ラブホテルのドアなの。
すごいデラックスな外観で中身も気になった。
誰か一緒に行きません?

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