氷川台、驚きの羽根沢稲荷神社、江戸川橋の亀

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有楽町線氷川台駅から北側、上板橋駅南方の254号線より南辺り、都立城北中央公園付近をぐるっと回った。
この辺は埼玉エキスの入った東京郊外感がたまらない一帯。道路建設予定地の更地などがあちこちで見られ、非常に面白いエリアだった。東京の密集感と埼玉の平たくススキの生えた感、両方の良さを併せ持っている。
とにかく猛烈に日差しが強く、熱中症にならないようにのんびり歩いた。

氷川台氷川神社
鳥居を潜ったところで小さな犬を連れたおじさんがしゃがみこんでいる。鳥居の写真を撮りたいのにずっと動かない。むしろそっちが面白くなってきて、犬の写真を撮るフリをして近づいて「何かあるんですか~?」と話しかけたら「いや、アリ見てんだけど」。確かにアリンコがいる。たぶん四十代から五十くらいの、ちょっとワルそうなおじさんで、こっちを見上げてニヤリとして「見てると飽きねえよ。今エサやったんだけどよ」。
アリを眺めるのはわたしも好きだ。「うわー、ほんとですねー、子どもの頃を思い出しますね~」とかお茶を濁しておいたけれど、犬、元不良、アリ、とわたしの好きな要素が詰まったオジサンで、ちょっとドキドキした。オジサンはそのまま犬を連れて行ってしまった。
何の仕事しているんだろう。仕事してるのか。パチンコ好きそう。車は軽で、ネオンもないし車高も普通だけど、ハンドルとかはちょっとモコモコしていて微妙に族車精神を残してたりするんだろうなあ(注:妄想です)。

光伝寺(区内最大のコウヤマキ)
荘厳寺

このあたりで城北中央公園に。絶好のピクニック日和で木陰が極楽。近くの石神井川から飛んでくるらしく、カルガモが食餌していた。マメ科植物の芽が実を食べている様子だった。
近くのDQN風家族連れが「カモだよ~カモこんなに飛べるんだ~」とかはしゃいでいたけれど、見るところが大雑把過ぎる。カモにも色々ある。
しょーもない愚痴ながら、若い母親は大自然への愛が足りなすぎるのでは。前にも代々木公園で木の根元に土が盛り上がっているのを「なんだろうね~」とか子どもに話しかけていたけれど、モグラに決まってるやろ! そんなことではガキが皆んな文系になるぞ(注:わたしは文学部出身です)。
モグラとかセミとか、知らなくても無害だから良いけれど、台風の迫った波打ち際で子どもを遊ばせるとか、普通に死ぬので気をつけて貰いたい。死んで困るのは他人ではない。

城北中央公園の西側で氷川台諏訪神社(出前が来ていた)。高台にあり日差しが強い。

一方、城北中央公園の北、というより一部となっている桜川御嶽神社は対照的に木々が茂り妖しいムード。神仏習合色も強くオススメできる。

安養院
訪問したのが暑い日だったせいか、木陰が天国のように素晴らしく、三十分くらいぼーっとしてしまった。都会のオアシスとかベタなことを言いたくないし、大体そんな都心でもないのだけれど、非常に居心地の良い素晴らしい空間だった。写生をしているオジサマがいらしたけれど、絵を描きたくなるのもわかる。

小茂根稲荷神社(小丘にこんもりと茂ったスタジイ)

羽根沢稲荷神社
ここが度肝を抜かれる超ヘンテコ神社だった。
地図ではどちらが入り口かわからないのだけれど、北の路地が参道。北向きの参道くらいで驚いてはいけない。境内入り口にフェンスが設置され扉が閉ざされている。「一般には参拝できない神社かしら」と思うと、「ドアを開けて参拝して、帰る時は閉めて」との旨、掲示が。
お言葉に甘えて入ると、住宅街の造成地に取り残されたみたいな更地。向かって左側が一段高くなっていて、そちらに社殿と鳥居が見える。北から入って一番南まで行って階段で登るので、神社そのものは南向き。階段を上ったところに鳥居がある。階段を上がった鳥居手前にもまたフェンスがあり、扉を開けて入る。
鳥居の先の空間も変な感じで、神社につきものの巨樹がなく、代わりにまだ植えたばかりのような苗木が並んでいる。更に参道両側には人工芝というかゴルフの練習に使うみたいな緑のシート。おまけに、カフェのオープンテラスにあるようなテーブルと椅子、ベンチが。なんなのこれ??
参道脇には古い石造物が並んでいるので歴史はあるのだろう。おそらく移転し空き地に新たに祀ったものなのだけれど、郊外感バリバリの新造神社で、レア物感にテンションが上がった。
皮肉ではなく、これぞ練馬クオリティ。素晴らしい。

この日は知人の写真展を見に江戸川橋に移動。ついでに子育地蔵尊をチェックした。

以下、例によって写真は寺社にはあまり関係ない。


氷川台氷川神社にて。


荘厳寺にて。


以上2点、安養院


小茂根稲荷神社


以上2点、羽根沢稲荷神社

ここで江戸川橋に移動し、素晴らしいヤツに出会った。

このラストがこの日の一枚かな。仲間仲間。
こいつに出会えただけで江戸川橋まで行って得した。Tさんありがとう!(なんだこれ)