南房総に行ってきた。
最初の目的地は鋸山。石切場跡が有名。日本寺というお寺もある。
内房線浜金谷駅の駅を降りると、もうそれらしい風景が遠くに見える。
浜金谷駅周辺は正直何もない。
一応、観光客向けの飲食店なども見られるのだけれど、寂れている。国道沿いに中心が移っているのだと思う。
ロープウェイで鋸山に登る。
最初は往復でチケットを買おうと思ったのだけれど、帰りは歩いて降りることにした。下山ルートは一時間半くらい。
なぜかぎゅうぎゅうに満員だし、支柱を越えるときに結構揺れるし、意外とスリリングだった。
すごく高い。そして絶景。これはいい。
駅周りは寂しい感じだったけれど、なかなか壮観だ。
ロープウェイの山頂駅に猫がいた。
この駅でお団子を買って食べたのだけれど、お団子をちぎってあげるとスンスンと匂いを嗅いで申し訳程度に食べる。やる気がない。
もう一匹猫がいたのだけれど、そちらの猫は全然食べなかった。
それから別の若い男の子のグループが来て、その一人がアイスクリームを食べていると、二匹ともすごい勢いでがっついていった。
お団子より断然アイスらしい。
展望台にもまた猫がいた。
山頂駅からもそれなりに登る。結構な階段。
石切り場の跡。これが実際に行ってみると想像以上にカッコイイ風景だった。
百尺観音。結構凄い。日本とは思えない。アフガンあたりにある磨崖仏のようだ(日本寺大仏)。
地獄のぞき。凄い切り立ったところに手すりがあって、降りられるようになっている。結構怖い。
ここからの風景がどこかラピュタっぽくて、思っていたより素晴らしかった。
あまり日本っぽくないエキゾチックな風景。
ここから次の保田駅の方に降りていく。
両国観音。
途中に色々仏像がある。
とにかく物凄い長い階段を延々と下りていく。
膝の悪い人にはおすすめしない。
お年寄りが苦労してよいしょよいしょと降りていた。
大仏さん。
弘法大師はどこにでも現れる。
犬が寝ている。
モズだ。
平地に降りてからも、保田駅までのどかな風景の中を延々と歩く。
ハクセキレイ。
ドラえもんとアンパンマン的な何か。
保多駅に着いた。
浜金谷駅よりは少し大きい感じがするけれど、小さな田舎の駅。
ここからまた内房線に乗って、館山まで来た。
館山は結構町だ。南房総では最大なのだろう。
国道沿いに中心が移っていて駅前は寂しくなってはいるけれど、この手の地方観光地の中ではかなり頑張っている方だと思う。
バスが一時間に一本くらいしかないので、ここからまた5kmくらい歩く。
ボートが花壇になっている。
海上自衛隊の基地があるので、やたらにヘリが飛んでいる。
赤山地下壕。
館山は東京湾防衛の要所なので、色々な戦跡が見られる。
この赤山地下壕も、行ってみたら思っていたより凄かった。
普段は中には入れないけれど、かなり大規模なのが分かる。
昔の人は頑張った。凄いことだ思う。
安房生あん所。
ホテルに着いた。ホテルファミリーオ館山というホテル。
テニスコートやヨガスタジオなんかもあり、そういう合宿にも使われるっぽい。綺麗で良いところだった。
でも駅から歩いて来るのはわたしたちくらいだろう。
目の前の海岸を散歩すると、カワラヒワが沢山いた。
カワラヒワと月。
夕暮れの海岸。
とにかくやたら歩いたけれど、とても良いところだ。
海岸。
夕暮れの家族連れ。
鋸山は、妙な異国情緒溢れる面白い場所で、予想よりずっと良かった。東京からも遠くないし、お薦めスポットだと思う。
ああいう絶景というのは、写真で見ても「ふーん」という程度だけれど、実際に行ってみると思ったより感動したりする。人間、結構ケモノだから、単純なものだ。
館山もかなり頑張っている。地中海風の演出をしていたり、国道沿いにはなかなか小奇麗なところも多い。道の駅もピカピカだ。
日本の地方観光地の中では健闘している方だと思う。実際、海辺を歩くのはとても楽しい。素晴らしい風景。アクセスも館山駅までなら悪くない。車なら全く不自由しないのだろうけれど・・。
ちなみに、館山周辺の路線バスは、そのまま長距離バスに変身して東京まで二時間半くらいで行ける。アクアラインを使うので電車より速くて値段も同じくらい。
わたしたちは重い荷物を持って軍隊みたいに歩きまくったけれど、後で考えたらレンタサイクルを借りればバッチリだった。