四ツ木周辺を歩く。
四ツ木を訪れたのは荒川を下るパフォーマンスを見学するためだったのだけれど、強い日差しと強風の中河原に下りていくも、「会場」は草むらの向こう。上から見た時に川沿いに人がいたので間違いないのだけれど、近づくに連れて足元が泥になり、正直臭い。更に木の葉のようなものがカサカサ動くと思ってよく見ると、大量のカニが歩いているのだった。
あと20mほどで会場に到着するし、草むらの向こうからは人の声が聞こえるのだけれど、カニが怖すぎて諦めてしまった。すいません。
残念だけれど「カニが怖くて会場まで行けない」という状況がちょっと面白かった。
せっかく四ツ木まで来てただで帰るのもバカバカしいので散策すると、これが大変に素晴らしい土地だった。
正直やや寂れてはいるものの、刺々しい感じではなく、古き良き下町がそのまま歳をとった空気。郊外と同じく拠点はロードサイドに移動していて、四ツ木駅周辺が沈没し、再開発されないまま古い町並みが残っている。地図で見ても道路の形がぐちゃぐちゃだ。
ちょっと歩くだけで次々と深みのある素晴らしい被写体が現れ、暑さも気にならないほどだった。
決しておしゃれな土地でも便利な町でもないが、自分が郊外の取り澄ましたプチブル的住宅地で育ったせいか、こういう地域には憧れがある。馴染むことはできないだろうけれど、暖かく見守っていたい。
経由した寺社は以下の通り。
浄光寺
王子白髭神社
渋江白髭神社
四つ木白髭神社
久蔵稲荷大明神
慈眼院
篠原稲荷神社
以下、例によって写真は寺社にはあまり関係ない。
以上2点、かつやす、桃花園(渋江商店街、東四つ木3丁目)。
以上8点、木根川商店街(つる家、宝や、たから美容室)。
以上2点、葛飾区四つ木1丁目39の家。
以上3点、葛飾区四つ木1丁目36の廃屋。
以上2点、葛飾区四つ木4丁目13の家。
以上3点、葛飾区四つ木1丁目の建物。