深川不動、富岡八幡宮、深川閻魔堂、神道と仏教を考える

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門前仲町から清澄白河へ。
最初に少しだけ南に行って黒船稲荷神社於三稲荷神社をチェック、その後はぐねぐねと北上する。


いきなり廃物件か?と思うと、使われている建物らしい。


屋根の上ににゃんこが。


よく見ると建物の隙間にもにゃんこ。


横にもにゃんこ。

以上の写真、画面中央右上にぼやーんとフォギーっぽいモヤがかかっていて、光が入ってるのかなぁ?と思っていたら、レンズが汚れていた。


深川不動尊(深川不動堂)への参道を歩いて行く。


真言宗らしい濃い面構えである。


わらじ!


もくもくを身体に当てて治しましょう、顔が悪いから顔にねー、頭が悪いから頭にねー、もう毛も生えねえよ、というおなじみやり取りをお年寄りがやるスポット。


こういう密教系の風景にはカトリシズム的な重厚さがある。

で、すぐ近くにあるのが話題のスポット、


富岡八幡宮(深川八幡)
特に平常通りという風景で、参拝客に溢れていた。
スキャンダルで神社本庁を叩いたり宗教自体を批判したりするのは、政治家の不正で足を引っ張ろうとするのと一緒で、実につまらん考えだと思う。喧嘩を売るならやはり正面から堂々と殴りにいかないといけない。
足の引っ掛けあいが有効な風土の方が汚職やら女性問題なんかよりよほど問題。
セコいやり方で勝ってもよりクソなディストピアが待っているだけ。
大いに殺し合いたまえ。


解体された?鳥居。


狛犬。

それから法乗院閻魔堂(深川ゑんま堂)へ。


ここも真言宗ですなあ。


なかなかギラギラおどろおどろしくて面白い。

門前仲町と清澄白河の間エリアは、門前仲町近くの深川不動尊と富岡八幡宮エリア、少し北に行って深川閻魔堂(真言宗)および心行寺(浄土宗)とその仲間たちエリア、更に北に行って霊巌寺(浄土宗)を中心とした寺町、という風に分けられる。
また清澄庭園のすぐ北には本誓寺(浄土宗)を中心とする小規模な寺町がある。


その霊巌寺の銅造地蔵菩薩坐像。大仏じゃなくてお地蔵さんが巨大化して座っているのが何だか面白い。子供のまま大きくなってしまった大人的な。


最後に訪れた深川稲荷神社にいたカエル。

異教徒の分際で神社仏閣は随分色々と見て歩いているけれど、寺院はやはり宗教施設という感じがする。一部の観光寺院を除くとクローズドだ。特に浄土宗系は地味でお墓を管理しているだけ的なところも多く、また法華宗系はプロテスタント教会的な閉じた印象を受ける。対して密教系はカトリック的というか、外部の者が通りがかっても祝祭的な色めきが見られる。
これに比べると神社というのは何でしょうね。宗教施設という感じがしない。公園とか河原とかに似ている。
基本的にはおっちゃんが缶コーヒー飲んだりして良いところなのではないかと思う。お祭りの晩に若い男女がイチャイチャしたりね。
勿論今はそういうこともNGにされたりしている訳だけれど、本来的には公園広場的なものがあって、よりプリミティヴな感性に訴えかけるものがある。
あまり日本だからどうとか、そういう短絡的なことは言いたくないのだけれど、神社=公園広場的なものはより土着的で、仏教は外国のものという感じがする。勿論日本には神仏混淆的な「伝統」があったのだけれど、それが分離析出されると浄土宗的に社会機能的なものになったり、法華宗的に狭義の「宗教」ライクなところに落ち着くのだろう。後者のタイプは日本ではメインストリームにはなれないと思う(が確実に一定の層を掴む)。
観光として眺める分には、土着統合される以前の密教的なものの方がエキゾチックな味わいがあって面白い。
とはいえ、お寺はいくら見て回ってもあまり面白いところはなく、地理歴史フェチ的に見るべきはやはり神社だと思うけれど。

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