横長文明と縦長文明

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咳喘息が良くならないし吸引の薬の副作用でいつも喉がひっかかった感じになり声が出ない。
のでまた医者に行くも我慢するしかないとわかる。
が、このお医者さんのことがすごく好きなので我慢しようと思う。

医者との往復ついでに撮った写真なので書くことがない。ので建築のことを書こうと思う。
建築の話は今まで何度聞いてもピンと来なくて全然飲み込めなかったのだけど、ある本で東西宗教建築の話が出てきて、途端にすっと胸に落ちた。宗教で言ってくれると色々わかりやすい。
キリスト教会は縦長。神社仏閣は横長。神社仏閣でも境内全体の作りは縦長で、縦長という形は奥の方に偉い人がいる感じがして宗教的なのだけど、神社仏閣建物自体は基本横長。
キリスト教会もルーツとしてはテントで、元々は正方形や円形、中心にあったのは洗礼所だったという。そこに礼拝所が加わりこれが拡張される形で今の教会建築となったという。縦長の様式はローマの集会所がルーツ。教会建築でもビザンチンというか東の方は西ほど縦長ライクではないらしい。(イスラームのマスジド、ジャーミゥも正方形ベースだ)
一方、仏教寺院もルーツを調べるとインドでは縦長だったらしい。
これもルーツとしてはブッダの遺骨を収めるストゥーパ。これのデカくなったのが五重塔で下に仏舎利がある。ミニ版は卒塔婆。
で、元々はお骨を収めた、要するに墓ベースなわけだけど、これもまた礼拝所ができて縦長になり、しかも墓の前に仏像が出現、仏像の方がメインになって仏舎利は外に出されてしまった。
この調子でインド(といっても現在のインドでは仏教はほぼ絶滅なので遺跡)、そしてタイでも縦長なのだけど、ベトナム、中国、韓国、日本では横長になる。
要するに中華文明圏では横長。横長というのは家の様式。つまり所詮は同じ人間の住んでるところ。儒教道教などでは横長。これも人の住むところだから。崇拝対象が人間。
仏教はルーツとしては縦長文明だったけれど、漢字文化圏に来ると水平的な地に降ろす力に負けて横長になった。
横長の建物は確かに(日本人的感覚からすると)親しみやすいというか、懐が深い優しい感じがする。
縦長の境内をズズーッと進んで、一番奥まで行くと横長で「ウェルカム!」になる。
何とも大雑把だけれどしっくりは来る。

普段建物を撮る上で、縦横斜めの線は意識している。その上で、縦横斜めに回収されないもしゃもしゃがある。あと質感というか。これももしゃもしゃだけれど。
こういう要素が三つくらいあると良い画面になると思う。
わたしの感覚では不安ということになる。語られていない何かがまだある、という感じが、一つの指標になっていると思う。

最近はISOとシャッタースピードを固定して様子を見てISOを調整、あとちょっとオーバー気味で緑のもしゃもしゃを撮るのが自分の中で流行っている。
相変わらず標準ズーム一本だけどほとんど広角いっぱいしか使わないし単焦点にしようか考えてる。















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