印旛沼に行ってきた。
印旛沼を目指した目的は、モモイロペリカンのカンタ君。捨てられたか、篭脱けしたモモイロペリカンらしい。もちろん、外来種。
もう随分前から印旛沼に住み着いていて、漁師のおじさんにすっかり懐いているという。ネット上で噂を耳にして、わざわざ印旛沼まで行ってきたのだ。
最寄り駅は印旛日本医大駅。駅は新築でとても綺麗だけれど、周りにはびっくりするくらい何もない。駅周辺だけは綺麗に宅地開発されていて、これから色々な商業施設などができてくるのかもしれないけれど、今はただ人工的なハコだけが作ってある状態。
ここから印旛沼まではバスですぐ。ただ、このバスが一日に6本くらいしかなく、マイクロバスみたいな可愛いバスだった。
乗ろうとすると「お前たちは本当にこのバスに乗るのか」みたいなリアクションだった。ずっとAMラジオをかけっぱなしで、個人タクシーみたいなバスだった。
バスを降りると、潰れたガソリンスタンドと一見コンビニ風の雑貨店。この店はトイレを借りられなかった。
流石にこの辺りまで来ると、野鳥がとても多い。素晴らしい環境だ。
ハクセキレイ。
セグロセキレイ。
ハクセキレイは町中でもいるけれど、セグロセキレイはちょっと郊外に出ないとなかなか見つからない。
ツバメ。
ヒバリ。
ヒバリの声がとてもよく聞こえたけれど、撮影するのは結構たいへん。
ムクドリ。
まぁコイツはどこにでもいる。我が家では「ムック」と呼ばれている。
さて、モモイロペリカンのカンタ君のいるのは、印旛沼の吉高揚排水機場窶獅黴たり。
印旛沼といっても広大なので、電車+バス+徒歩のわたしたちとしては、明確に目的を持って行かないといけない。
とはいえ、相手は鳥。つながれている訳でもなく、さてどこから探し始めるものかと思っていたら・・・。
あ、あれ、目の前のボートの上に・・。
もしかして・・・。
物凄いあっさり見つかった。
吉高揚排水機場のすぐ前に船着場のような場所があり、そこに停泊しているボートの上でお休みになられていた。
もう、びっくりするくらいあっさり目の前にいた。全然探す必要なし。
最初は置物のようにモフッとなっていただけだったけれど、しばらくすると動き始め、ボートの上にある自分の羽を拾って、自分の体の下に押しこむような動作をしていた。巣を作るような動きだった。
カンタ君の正面顔。
ボートをガシガシとされている。
動画も撮ってみた。
しばらく眺めていたけれど、いつまでもいるわけにもいかないので、お別れの時間。
もう大分お年寄りのようだけれど、末永く幸せに暮らしてね。
印旛沼にはカワウもいた。ウミウかもしれない。この距離だと分からないけれど、多分カワウ。
ツバメ。
バスはほとんど来ないので、駅までは歩いて戻る。といっても、距離的には3キロ程度。
カワウかな?
駅までの距離は大したことがないけれど、ずっと田んぼなのでトイレがない。これが一番大変だった。
ヒバリ。
今回もCANON PowerShot SX50 HSによる撮影で、条件が良かったこともあり全体的に満足だけれど、デジタルズーム領域になると流石に厳しい。
これもデジタルズーム使用。
ただ、コレがなければ到底ヒバリも撮影できなかった。
これは光学ズームのみか、プログレッシブファインズームのみだと思う。
アオサギだと思う。
田んぼに蛇がいた。
青大将かな。蛇の種類は詳しくないのでよく分からない。
昔の日本語では緑色のことを青と呼んだので、青大将は緑色。アオジもアオバトも緑色だ。
ツバメ。何かくわえている。
セグロセキレイ。
カッコイイもの。
カッコイイメカ。
おや、そこにいるのは・・・。
キジ!
声はしてもなかなか姿が見られないキジ。デカイくせに。
でも遂に見つけた。
キジは鳥類の中でも原始的なタイプらしい(最先端がスズメ目で、カラスなんかも最新型)。
キジを見ていると鳥類は恐竜の子孫というのがうなずける。すごく恐竜っぽい。
なんなの、その赤いの。すごく気になるんですけど。
キジは雄はド派手だけれど、雌は地味(大抵の鳥はそうだけれど)。キジの雄は、このド派手ぶりで敵を引きつけて雌を逃がすことがあるらしい。泣かせる。
最後にハクセキレイをもう一枚。
全体的に、とても充実した一日だった。モモイロペリカンのカンタ君を見られただけでなく、ヒバリやキジ、セグロセキレイも撮影できた。アオサギが飛んでいるところも見られた。問題はトイレがないことだけ。
とにかくそこら中にたくさん野鳥がいるので、是非また行ってみたい。