高坂甚内と甚内神社、徒蔵エリア、モノマチ

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浅草橋駅から新御徒町駅方面に向けて一旦北西に上がり、その後、蔵前橋通りに向けて南西方向に移動。そこからJRの線路を西に越えて亀住稲荷神社、南下して末広町駅でゴール。

甚内神社
盗賊の頭目・高坂甚内(こうさかじんない)がマラリアに苦しんでいる時に捕まり、処刑前に「我瘧病にあらずば何を召し捕れん。我ながく魂魄を留、瘧に悩む人もし我を念ぜば平癒なさしめん」と言ったことから、マラリア除けとして信仰された。
「俺を信仰したらマラリアを治してやる!」と死ぬ前に発言したので祀られている、ということだけれど、言ってる本人がマラリアなのだから今ひとつ説得力に欠ける。クレイジーダイヤモンドみたいに本人は治せない設定なのだろうか。

高坂甚内は盗賊と言っても広域暴力団の組長クラスだったようで、徳川政権樹立当初には商売敵の盗賊を密告したりして治安維持に貢献したらしい。
権力というのは一番大きなヤクザに過ぎないし、自分の支配がしっかりしないうちは中小のヤクザをうまく使う。昭和の警察と一緒である。
ところが十分に一元支配が確立されると、もうヤクザは要らない。というわけで、平成の警察と一緒で高坂ちゃんもお役御免となって捕まってしまったわけだ。
時流に翻弄された無頼漢ということで、講談話にはもってこいだし、高坂には甲斐武田氏の末裔などという俗説もあるらしい。神社くらい作られるかもしれない。

浅草教会(家タイプ)
小丸山稲荷神社(路地の奥に小祠)
佐竹秋葉神社(イチョウの大木)
金刀比羅神社(台東3丁目)(門扉は閉ざされ看板だらけ、ちょっと悲惨)
竹町金刀比羅神社(狭い範囲に二つ金刀比羅神社が、児童遊園と一体化)
桜稲荷神社(ビルとビルの隙間に小祠が)
亀住稲荷神社(地域の御婦人が丁度清掃中で、色々案内して頂けた。ありがとうございます!)

浅草橋から御徒町にかけてのこの周辺は実に面白い! 通りギリギリまで迫った昔からの民家が多く、歩いていて全然飽きない。
この日はモノマチナインというイベントが行われていて、あちこちで展示や酒屋の角打ちがあり、天気にも恵まれ、絶好の散歩日和だった。
ものづくりの町だからモノマチ。御徒町・蔵前・浅草橋エリアを指して「徒蔵(かちくら)」と言うらしい。そうそう、このエリア。職人さんの世界。とても絵になる、個人的に大好きな一帯なのだけれど、どこからどこまでがそうなのか、なんと呼べば良いのかよくわからなかった。
ここでポイントは、御徒町・蔵前・浅草橋を歪んだ長方形の三頂点みたいに考えると、残り一個がどこになるか。そう、秋葉原。
秋葉原も元々ものづくりの町ではあるのだけれど、今はなんというか、アレになってしまって、まるで空気が違う。
首都高の西側、蔵前橋通りの南側になると秋葉原圏内で、まあ、申し訳ないですが、わたし的には東京でたぶん一番嫌いな一帯の一つとなる。

以下、例によって写真は寺社にはあまり関係なく、浅草橋の前に行った代々木公園からスタート。


グレートデーン!

ここで浅草橋に移動。


亀住稲荷神社

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