小岩、新小岩、平井の廃墟など

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総武線沿いに小岩、新小岩、平井と移動しつつピンポイントで回る。
小岩は新小岩に比べてギラギラ度が低く、こじんまりというか、昔ながらの雰囲気があって親しみやすい。まあ、あまりガラの良い方のエリアではないだろうけれど(失礼)、殺伐とした感じではなく、程よく混沌とした印象。朽ち果てた家なども新小岩より小岩に多い。
結局、歴史の重層性なのだと思う。塗り込められた層が厚いと、単に品が良いとか悪いとか、金持ちとか貧乏とか、便利とか不便とか、綺麗とか汚いとか、そんな単純な図式で割り切れないものが現れてくる。歴史の浅い土地は小奇麗さがかえって安っぽく、薄い空気を無理して肺に吸い込むような気分にさせられる。歴史が浅くてかつガラが悪いと、肌を切られるような遊びのなさが身に迫ってくる。それを複雑度と、また単純で抽象的な概念に還元したくもない。語りきれない剰余だけが文学であり、アートであり、人の生きる領域だろう。もちろん、割り切るのを簡単に諦めないから最後まで割り切れないものが析出される。

平井は小ぶりな町で、ぶらついていても安心感があった。駅前のタリーズが大きく過ごしやすかった。また、このタリーズから見下ろす駅前ロータリーがなんともスケールが小さく、夕日に染まる姿をぼんやり見下ろしてると箱庭のようで可愛らしかった。

経由した寺社は小岩で以下。

小岩神社(境内社がとても多い)
聖徳宮

平井で以下。

妙光寺
下平井観世音菩薩浅草道石造道標
平井諏訪神社
燈明寺

この中では小岩神社が興味深かった。境内社が多いのだけれど、単に横並びで数あるのではなく、境内社のそのまた境内社のような入れ子状配置になっている。
神社にしても、整理しきれていない境内の方が飽きが来ない。

以下、例によって寺社にはほとんど関係ない。


以上2点、江戸川区西小岩5丁目の廃屋


江戸川区北小岩1丁目の家


釜めし柳


右の看板は「ふぉと防犯センター」だが左には熱帯魚店の看板。調べてみると、どうも元々は熱帯魚店で、その上にビニールテントが設置されていたがそれが剥落したものらしい。つまり熱帯魚→防犯センター→閉業?の結果昔の地層がむき出しに、という先祖返りをしたらしい。


以上2点、江戸川区松島4丁目23の廃屋


以上3点、江戸川区平井3丁目の廃屋


以上2点、江戸川区平井の病院跡


江戸川区平井6丁目の廃屋

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