サイボーグ河川 新河岸川、インディペンデント墓地

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北朝霞。武蔵野線と東武東上線が交わっていて、東武東上線だと朝霞台という駅になる。朝霞市は荒川の南側にあるけれど、埼玉県。この辺りは行政的には朝霞市と志木市と新座市が入り組んでいる。
駅間の長いことの多い武蔵野線の中でも、北朝霞と西浦和の間は、荒川を挟むだけ距離があるように思う。それにしても武蔵野線の駅には南浦和とか東川口とか、「方角+地名」型が多い。元々僻地だったところをつないでいる電車なのだろう。それだけに、散歩すると面白い風景に出会うことが多い。

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女子高生。

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朝霞浄水場。埼玉県なのに東京都水道局の施設。

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自動販売機とお兄さん。ちょっと睨まれた。

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工事中のお兄さん。

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少し駅から離れると農地や空き地がかなりある。工場はそれほどない。アグリカルチュラル埼玉。

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新河岸川(しんがしがわ)。川なのに河岸とはこれいかに、と思ったら、昔は江戸と川越をつなぐ舟運ルートで、河岸場が沢山作られたから新河岸川らしい。江戸時代に大改造されたサイボーグ河川。
東京の「自然」には、こういうサイボーグ河川がとても多い。わたしたちが「自然」だと思っているもののほとんどは、手付かずの自然ではない。むしろ手が加わっているからこそ安心できる「自然」になっているのだろう。江戸時代の人は凄い。

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新河岸川の河原付近に、ホームレスらしき人々が結構住み着いている。新宿なんかより圧倒的に良い環境だけれど、働かないと食べ物をゲットするのは難しいのだろう。こういう人たちもホームレスなのだろうか。多分労働しているけどアパートに住むお金がない、という階層の人々で、自力で「家」は作っているのだから、立派なものではないかと思う。人類の基本的な姿じゃないか。

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放し飼いのニワトリがいた。多分ホームレスの人が河原で飼ってるんだと思う。素晴らしい。

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同じ形の家々。

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鳥居と埋まった電線。
こういう「ゴミ捨てるな、用足すな」プレッシャーをかけるための鳥居というのは、日本中どこにでもあると思うが、浦和近辺では特に多く見かける。何か文化的な要素があるのだろうか。

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自転車高校生と変なポーズの幼女。

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墓。
一般に墓というのは、寺院などの所有地に「墓地」として集合的にまとめられている場合が多いが、何故か北朝霞近辺では、こうした「独立系」の墓をいくつも見かけた。駐車場くらいのノリで、ポツンと数件だけ墓がある。畑の隅に一つだけ墓があるところもあった。こういう墓の方が素敵だと思う。

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雀。
この近辺は、農地と河原のせいか、雀がかなり多い。対してカラスはそれほどでもない。他の野鳥は思ったほど多くなかった。

散歩コース。